この度は、「さいたまマラソン2025」にエントリーいただき、誠にありがとうございます。現在、さいたまマラソン2025開催日(3/16)は、雨の予報となっております。雨天時のレースにおいては、雨や風の影響により、低体温症に陥る可能性が高まります。当日は、以下の注意事項をご確認の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
低体温症とは
普段36~37℃の体温が寒さなどで低下してくると、人間は体を震わせて体温を保とうとします。
しかし、それが長く続くと体力を消耗し、体温維持が出来なくなってきます。そして体温が35℃以下に落ちてきた状態を低体温症と言います。
低体温症対策について
レース中に冷たい雨や風にさらされることや、汗が冷えることで、低体温症に陥りやすくなります。レース中、体温が上昇したり、反対に雨風で急激に冷え込んだりすることへの対策としては、ネックウォーマーやグローブ、アームカバーなど着脱しやすい服装を準備するのがオススメです。
また、レース中、体を冷やさないためには、「血液を冷やさないこと」が重要です。首すじ、手の甲、手首、さらには頰、太もも、おなかなど、皮膚から血管が見えるような部位には、ローションやワセリンを塗り、皮膚をコーティングして、撥水性と保温性をたかめることで、雨風などによって、冷えた血液が循環することを防ぎます。
ウェアについては、速乾性のあるポリエステル製等を、ぜひご着用ください。綿製のものは、雨や汗を吸って乾きにくいためおススメできません。また、撥水性の高いインナーは汗を通し、保温力も高いため、冷たい雨の場合には望ましいです。
なお、雨の対策としては、アスリートビブスが見える、透明なポンチョタイプの雨カッパの着用をオススメします。その際、走行中に雨カッパ等を捨てる場合は、コース沿道の大会側が設置したゴミ箱に捨ててください。そのほか、当日使う全てのアイテムに防水スプレーをかけておくと安心です。
レース中、エネルギー切れによるペースダウンが生じると、内燃機関の活動が低下してしまい「低体温症」の可能性が高まります。エネルギーの枯渇を防ぐため、コースの途中で提供される給食を補給し、熱産生のエネルギー源である糖質補給を十分に行い、深部体温の低下を防ぐことを心掛けていきましょう。エネルギーを補給するため、ご自身で、ジェルなどの補給食を携帯することもおススメします。
走っている最中に脱水症状になってしまった場合、低体温症のリスクも高まると言われています。気温が低いレース環境においては、ご自身が想定しているより、脱水している場合があります。コース上に設置している給水所を利用し、しっかりと水分補給を行うことを心がけましょう。
当日、万が一、走行中に気分不良や低体温症などの症状が出た場合、ご自身の生命を守るため、直ちに走行をやめてコース端に移動し、運営スタッフにお声がけください。